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手・うで・肘の痛み、しびれ(手の外科)

以下のような症状・病気にお悩みの方はご相談ください

症状

ひじ・手・腕の症状(痛み・しびれ・違和感)

  • 手指・手首の痛み、変形
  • 肘の痛み
  • 手のしびれ
  • 指の引っ掛かり

病気とけが

橈骨遠位端骨折、舟状骨骨折、マレット指、中手骨骨折、手根管症候群、肘部管症候群、腱鞘炎、ばね指、ドケルバン病、ガングリオン、ヘバーデン結節、母指CM関節症、デュピュイトラン拘縮

 

 当クリニックでは、日本手外科学会専門医・指導医、および日本肘関節外科学会役員の院長が、手指から肘までのけがや障害・病気を、専門的に診察致します。
日本手外科学会専門医は整形外科専門医の5%日本肘関節外科学会評議員は整形外科専門医の0.7%と限られており、共に手肘の専門知識を持っていると認められた専門の医師です。
 手肘のけがや病気は、他の部位と比較して、疾患が多く、診断が難しく、繊細な治療を要することが多いと言われています。この手肘に対して,治療が不適切で、診断が遅れると、機能障害が残りやすい部位でもあります。
長年大学病院で手の外科、肘関節外科の専門的治療を行ってきた経験をもとに、きめ細かい的確な診断・治療を心がけております。
是非,お気軽にご相談ください。

主な手の外科の外傷と疾患

1)橈骨遠位端骨折

 転んで、手をついた時に生じる手首の母指側の骨の骨折です。
骨折の中で一番多い骨折で、高齢の方や小児の方に多い特徴があります。
 症状は、手首の痛み、はれ、痛みによる手首の動きの制限があります。
 診断は、痛みの部位の診察とレントゲン検査で行います。
詳細な検査として、CTを行うことがあります。
 治療は、まずは骨折の整復、ギプス固定、安静、内服薬、手指の可動域訓練などのリハビリテーションを行います。
骨折がずれている場合は手術を要することがあります。

2)舟状骨骨折

 転んで、手をついた時に生じる手首の小さな骨(舟状骨)の骨折です。
捻挫と思い込む方が多いです。
 症状は、手首の痛み、はれ、痛みによる手首の動きの制限があります。
 診断は、痛みの部位の診察とレントゲン検査で行います。
詳細な検査として、MRI、CTを行うことがあります。
 治療は、骨折がずれてない場合、母指、手首,肘の安静、ギプス固定、内服薬、手指の可動域訓練などのリハビリテーションを行います。
骨折が少しでもずれている場合は手術が必要です。
もともと骨のつきが遅い骨折といわれています。

3)マレット指

 突き指により、指の第1関節が曲がったまま伸ばせなくなるけがで、槌指(つちゆび)ともいいます。
 症状は、第1関節の痛み、はれで、自分で指を伸ばすことができません。
 診断は、第1関節の変形とレントゲン検査で行います。
 治療は、小骨片を伴った骨折がある場合は,局所麻酔での手術が必要です。指を伸ばす腱のみが切れた場合は、テーピング装具装着が必要です。
痛みが軽くても、治療が遅れると治りが遅くなるため、早期受診を勧めます。

4)中手骨骨折

 転倒や壁に手をぶつけて生じる手の甲の骨の骨折です。
 症状は、手の甲の痛み、はれ、痛みによる動きの制限です。
 診断は、痛みの部位と変形をみる診察とレントゲン検査で行います。
 治療は、ずれた骨の整復、ギプス固定、手の安静、アイシング、内服薬、外用薬、指の可動域訓練などのリハビリテーションを行います。
骨折部のずれが改善しない場合は手術を要します。

5)手根管症候群

 手指に行く正中神経が手首の神経が通るスペース(手根管)で圧迫されて母指、示指、中指、環指半分のしびれが生じる病気です。
女性に多く、両手に生じることもあります。
原因は、半分以上が原因不明(特発性)ですが、日常生活や仕事での手の酷使、出産前後や更年期の女性ホルモンの変化、糖尿病、関節リウマチ、長期人工透析などにより生じやすい傾向があります。
 症状は、母指、示指、中指、環指半分のしびれ、痛み、感覚障害で、進行すると、母指と示指できれいなOKサインができず、物をつまむのが不自由になります。
手のしびれ、痛みは夜間や明け方に強くなることがあり、目を覚まして手をふると改善します。
 診断は、母指、示指、中指、環指半分の感覚障害、手首を90度曲げるとしびれが悪化すること、手根管の神経をたたくとしびれが指に走ること,母指の付け根の筋がやせていることの確認とレントゲン検査で行います。
 治療は、なるべく手を使わないように工夫(PC操作、スマホ、ゲームなども含む)をし,内服薬、外用薬、低周波治療とストレッチや筋力回復などのリハビリテーションを行います。サプリメント(エクエル)も効果があるといわれ、当院でも扱っております。
寝ているときだけでも装具をつけると、とても良くなる方が多いのでお薦めです。
多くの方が時間とともに改善しますが、症状が改善しない場合や物をうまくつまめない場合は手術を要することがあります。

6)肘部管症候群

 手指に行く尺骨神経が肘の内側の神経が通るスペース(肘部管)で圧迫されて小指と環指半分のしびれが生じる病気です。
原因は、神経を固定する靱帯による神経の圧迫、肘関節の加齢による変形や幼少時の肘の骨折による変形による神経の圧迫、ガングリオンによる神経の圧迫、神経の脱臼などにより生じます。
 症状は、小指と環指半分のしびれ、痛み、感覚障害で、進行すると、つまみ動作が困難で、小指と環指が伸びにくくなります。
 診断は、小指と環指半分の感覚障害、指の開き閉じが困難、肘部管の神経をたたくとしびれが指に走ること,手の甲の筋がやせていることの確認とレントゲン検査で行います。
 治療は、日常生活でなるべく肘を使わない工夫,内服薬、外用薬、低周波治療とストレッチや筋力回復などのリハビリテーションを行います。
症状が改善せず、物をうまくつまめない場合は、手術を要することがあります。

7)腱鞘炎、ばね指

 指の付け根の腱鞘(腱が通るトンネル)で、指を曲げる腱の通りが悪くなり、痛みや腫れ、しこりが生じる病気です。
親指、中指、環指に多く、日常生活や仕事で指をよく使う方、出産前後や更年期女性、糖尿病、関節リウマチ、透析の方に多い特徴があります。
病状が進むと、曲げた指が引っかかって伸びにくくなり、ばね指となります。
原因は、指をよく使うことで,腱が腱鞘でこすれて炎症が生じ、腱の通りが悪くなります。
 診断は、指の付け根の腱鞘の痛み、はれ、しこり、指の引っかかりを確認する診察とレントゲン検査で行います。
 治療は、なるべく指を使わないように工夫(PC操作、スマホ、ゲームなども含む)をし,内服、外用薬、ステロイド注射リハビリテーションを行います。サプリメント(エクエル)も効果があるといわれ、当院でも扱っております。このサプリメントは、更年期障害や骨粗鬆症にも効果があるといわれています。
注射はとても効果がありますが、1回注射すると、少なくとも3-6か月は間隔を開けなければなりません。
多くの方が時間とともに痛みが改善しますが、ばね症状が改善しない方は、局所麻酔での手術を要することがあります。
痛みに対する治療は、基本的には指の安静が中心となります。

8)ドケルバン病

 母指を伸ばしたり、曲げたりした時に、手首に痛みやはれやしこりが生じる病気です。
原因は、手首の母指側の腱鞘で、指を伸ばして広げる腱の通りが悪くなり炎症が生じるためです。
出産前後や更年期の女性に多く、指をよく使う仕事の方に多い特徴があります。
 診断は、手首の痛みとはれの部位と母指の腱への負荷で生じる痛みを確認する診察とレントゲン検査で行います。
 治療は、日常生活でなるべく手を使わない工夫(PC操作、スマホ、ゲームなども含む),内服薬、外用薬、ステロイドの腱鞘内注射装具、リハビリテーションを行います。
注射はとても効果がありますが、1回注射すると、少なくとも3-6か月は間隔を開けなければなりません。
女性ホルモンの影響もあり、多くの方が時間とともに痛みが改善しますが、症状が軽快しない場合は、まれに局所麻酔での手術を要することがあります。

9)ガングリオン

 ゼリー状の内容物が袋につまった良性のしこりで、手首の背側,手首の手のひら側、手のひら側の指の付け根にできることが多いです。
大きさは米粒大からピンポン玉大まで色々ですが、すべて手の関節に長い茎でつながっています。
ほとんどが無症状ですが、皮膚の神経を圧迫して、しびれや痛みが出ることもあります。
 診断は、しこりの所見とレントゲン検査で行います。
針でゼリー状の内容物が吸引できればガングリオンと確定診断ができますが、MRIや超音波検査も診断に有用です。
 治療は、無症状であれば基本的にそのまま様子を見ていても問題ありません。
大きい場合や痛みがある場合は、何回か針で吸引して小さくし、小さい場合は自分で持続的に押しつぶすことが有効です。
繰り返し大きくなる場合は、手術を要することもありますが、手術でも再発することや傷が残ることも考慮する必要があります。

10)ヘバーデン結節

 指の第1関節が変形ではれて曲がり、痛みが生じる病気です。
指の第2関節が変形する事が多いリウマチとは異なります。
両手の示指から小指まで生じることが多いです。
原因は、加齢や手の使いすぎによる変形で、ホルモンの影響もあり、女性に多い特徴があります。
 診断は、指の第1関節の変形と痛みの診察とレントゲン検査で関節のすき間が少ないことと骨のとげを確認します。
 治療は、なるべく手を使わないように工夫をし,内服薬、外用薬、テーピング、リハビリテーションを行います。サプリメント(エクエル)も疼痛や変形予防に効果があるといわれ、当院でも扱っております。このサプリメントは、更年期障害や骨粗鬆症にも効果があるといわれています。
テーピングはとても効果があり、多くの方が時間とともに変形が落ち着き、痛みが改善します。
変形した関節の刺激で、関節の上に、粘液性の水疱ができることがありますが、針を刺したり、破ったりすると感染することがありますので、手の外科の専門医の診察をお勧め致します。
変形が気になる方やつまみ動作が不自由な方は、まれに手術を要することがあります。

11)母指CM関節症

 母指の根元の関節(CM関節)の変形により、軟骨が減り、骨が削られ、痛み、はれ、でっぱりが生じる病気です。
原因は、加齢や母指をよく使うことによるCM関節の変形といわれています。
 症状は、母指の根元の関節の痛みで、物をつまむときやふたを開けるときに痛みが強くなります。
 診断は、痛みの部位をみる診察とレントゲン検査でCM関節のすき間が狭いことと骨のとげを確認します。
詳細な検査としてCTを行うことがあります。
 治療は、日常生活動作の工夫による安静,装具装着、内服薬、外用薬、リハビリテーションを行います。サプリメント(エクエル)も効果があるといわれ、当院でも扱っております。
特に装具治療は効果的です。
痛みが改善しない場合は、手術を要することもあります。

12)デュピュイトラン拘縮

 手掌の皮膚の下にある腱の膜にこぶができると皮膚にひきつれが生じ、指が伸びにくくなる病気です。
環指と小指に多く見られ、時に両手に生じますが、痛みやはれはありません。
詳しい原因は不明ですが、高齢男性、糖尿病の方に多く見られます。
両手で顔をうまく洗えなくなって気づく方が多いです。
 症状は、手のひらの皮膚のひきつれ、しこりと指が完全には伸びないことです。
 診断は、症状をみる診察とレントゲン検査で行います。
 治療は、保存療法の効果はなく、指が完全に伸ばせなくなると、手術を要すること多いです。
進行すると手術が難しくなるため、早めに手の外科専門医(当院院長)の診察をお勧めします。

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